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Memorandum

主に観た映画(新作、旧作)の備忘録。目指せ1000

「マッドマックス」感想

映画(洋画)

先日(といっても結構前)マッドマックスを見る機会があったので、感想を書いていきたいと思います。

ただし、マッドマックスといっても、昨年大旋風を巻き起こした怒りのデスロードではなく、第1作の方です。デスロードの方はいずれまた感想を書きます。
 
本作は1979年公開で監督はジョージミラー。
当時自分は生まれてなかったし、最近までこの映画について知らなかったので、「怒りのデスロード」からの後追いです。
 
感想を一言…想像以上にシンプル!
 
 
 
 
 
 
 
以下感想を詳しく述べていきたいと思います。
内容に触れています。
 

 

 
 
【言われなくてもわかる低予算感】
おそらく膨大な制作費をかけて作られた怒りのデスロードに対し、本作は見ただけで伝わってくる低予算映画です。まず、登場人物は少ない(当時ほぼ無名だったらしい。メルギブソンも大して演技がうまいようには見えない)ですし、クラッシュはするけど、大量の車を配置したカーチェイスがあるわけではないし、少ない予算だけで、うまいこと見せ場を作ろうとしていることが伝わってきます。
 
ストーリーも至ってシンプルです。
暴走族のはびこる近未来の警察官であるマックスが妻子を殺され、復讐の鬼と化す。
以上です。
しかも、近未来感もいいつつもオーストラリアのなんもなさそうな片田舎で撮影したのか、近未来感は全く出ていません。
予算がなさすぎて世界観を説明するだけの余力がなかったんでしょうね。
 
 
【無慈悲な世界】
それでは何が本作でのポイントかというと、ひたすら無慈悲なところだと思います。
 
暴走族が描かれている映画って、暴走族がヒャッハーしているようなイメージがあるのですが、今作の暴走族はクレイジーさはなく、彼らに正義や主義主張があるとかはただ「悪いから悪いことやってる」みたいな輩たちです。しかも最初から最後までワルを突き通しているというより、小心者の部分が見えたりして、共感だったり見ていてワクワクする部分がなく、本当に不快で腹立たしい連中として描かれます。
もしかしたら暴走族に関する当時の世相を反映しているのかもしれませんね。
 
冒頭の方に出てくるカップルも、何となく狙われて襲撃されてしまいましたし、マックスの同僚のグースも、報復のために車を横転させられ、火をつけられて殺されてしまいます。
残酷で無慈悲に、一般市民が一方的に被害を被っている世界です。
 
マックスは、自分がそういう無慈悲な暴走族を相手にするうちに、自分がそっちの道に染まっていることに気づきます。そして、最後、妻子を殺されたことで、情け容赦ない残酷で無慈悲な人物になってしまいます。
(実際に作中では妻は命を取り留めていますが、以降出てこないので死んだものと解釈しました)
 
暴走族もマックスも無慈悲なので、復讐として正義の鉄槌を下しているからスカッとするというわけでもないです。むしろちょっとモヤッとします。
最後、マックスが暴走族の一人を手錠でガス漏れしている車にくくりつけて、糸鋸渡すシーンなんて、世界で指折りの陰険さいやらしさで有名なジグソーさんと同じですしね。あちらが後ですが。(というか、糸鋸なんてどっから出て来たんだろう。。)
 
そうした世界の中で、単純にカーチェイスが一種の爽快感というか清涼剤になっています。そのシーンだけはスカッとさせられる、そういう所が魅力だと思います。
 
 
【登場人物たちの謎】
そんな不毛な世界だからか、やはり強めの登場人物が多いです。
ただ、農場主であったメイおばさんの異常な強さはなんなんでしょう?笑
赤ちゃんを人質にとる卑怯な暴走族にひるむことなく、逆に銃で脅し返し、暴走族が追いかけてきたら単身立ち向かいます。
若いカップルとか警察は結構情けないのに普通のおばさんがそこまで強い理由がよくわかりません。
あと、知的障害のある息子?、出落ちみたいな感じで、ストーリーの中で特に役割を果たしていないので、こいつは一体なんなんだろう…と思ってしまいました。
 
【次作以降の下地】
ご存知のように、マッドマックスは人気を博し、その後今に至るまでシリーズ化され、北斗の拳のような世界観として有名になりました。
今作は、それらのために設定や物語を整えたという印象です。
今作を制作した時点でどのくらい次以降の物語の構想ができていたかはわかりませんが、これを踏まえて次作以降を見るとより楽しめる、そんな作品かと思います。