Memorandum

主に観た映画(新作、旧作)の備忘録。目指せ1000

「デッドコースター」感想

はい。先日書いた、ファイナルデスティネーションの続編です。

2003年に公開され、監督はデヴィッド・エリス、原題はFinal Destination 2。

 
 
感想を一言。
 
 
もう無理。
 
 
予告編です。
 
 
以下、感想を述べています。内容にも触れていますのでご注意ください。
 
 

 

本作は、前作「ファイナルデスティネーション」の続編として公開されました。

洋画では、ある作品がヒットするとシリーズ化するのはよくあることですよね。ただ、なかなか一作目のインパクトや面白さを超えられるものではありません。

今作では、1作目のファイナルデスティネーションの話を生かそうとしている感じが見受けられました。製作陣として、続編としてよりエグい死の描写に力をいれることを選択したようですが、すごく面白いかどうかは「・・・」って感じでした。

 

【デスピタゴラスイッチ】 

 まず恒例の冒頭の大事故シーンがさらに気合が入っています。アクションかって言うくらい動きが多くて、相当手間かかってるなという印象を受けました。

 

1作目では、もう少し死の描写がライトですし、死を避けられるときもあれば、死んてしまう時もあるし、突然死を迎えたりと、状況にもう少しバリエーションがあるのですが、今作はまず死に至る時は、これからこの人死ぬってことが「確実に」わかります。

しかも、前作では、ラストに火花散らす電線の中をなんとか生還したりしますが、今作は全然死を回避できていない!!キンバリーの予知能力も最初以外はあんまり役に立ってません。死神が本気を出しています。

死ぬシーンも全部昼間なのが印象的でした。スポットライト浴びせて見せている感じがしますね。1作目に比べ断然えぐいしグロいし直接的だし、まさに死のピタゴラスイッチです。もうついていけません。

 

何が嫌かというと、丁寧に死を描写されている人たちが、ほとんどそのキャラクターが明らかにされていなくて、嫌な奴でもないし、良いやつでもないし、一般人に近いモブ的な存在であることです。何の科もない一般人が惨殺されていて単純に残酷でかわいそうとしか思えないところですね。 幽霊やゾンビにやられる方が全然見ていられます。

 

シリーズ化されるにつれ、どんどん凝った死の描写になるといえばSAWシリーズが思い浮かびますよね。SAWシリーズは殺意丸出しで、ファイナルデスティネーションは全部事故死という違いはありますけど。なぜこういうシリーズ作品はグロさのみ追求し始めるのだろうか。。。どんどんつまらなくなるだけなのに。

 

余談ですが、いくつか「バイオハザード」で見たことあるようなシーンが散見されました。公開年もかなり近いようですが、オマージュですかね?作品の見せ場としてここまでかぶる部分が出てきてしまうのは正直いかがなものかと思いますが。。

 

【1作目との関連】

ストーリーでは、 今作の被害者は、なんらかの形で1作目の被害者の死と関連を持つことがわかりました(例えば、自分の乗っていたバスが女性をひいてしまって、本来泊まるはずだったホテルのガス漏れ被害にあわずに済んだが、その女性が1作目の被害者だった など)。また、「死のリスト」に載っていた人から、自分の死が影響を受けることになると、自分もそのリストに乗るということですね。最後、バーベキューにされてしまった少年がそれを端的に表しています。そうすると、連鎖的に人が亡くなることになりますので、今後の作品でそこの設定は生かされるんでしょうね。

 

【ミスリード

また、ホラー映画にはちょっと珍しい(ような気がする)ミスリードが存在します。

新しい生命を得ることが死のリストを回避するポイントであるということから、玉突き事故を回避した妊婦の子供が生まれれば良いと思っていたのですが、実はその妊婦はそこで死ぬ運命ではありませんでした。そのことから、「新しい生命」を得るとはどういうことなのかに気づきます。

このことも、怪しすぎる葬儀屋の言葉をヒントにわかるのですが、今作でもその正体が明かされることはありませんでした。以前に死を回避した経験がある的な人ですかね?今後その正体が明かされることはあるのでしょうか。

ホラー映画として敵がでてこないことは、「ファイナルデスティネーション」の感想にも述べましたが、話の後半にストーリーのメインを持ってくることも、このシリーズの特徴かなと思います。

 

nana7010.hatenablog.com

 

 

 

【雑記】

なんらかの形で108便搭乗者と関連のあった人が死ぬ展開となりましたが、その接点が薄すぎて、そんなんで関連があるとなったらもっと大量の人が不審死する展開になってしまいますよね。。ニュースで見かけただけってそんな不条理な。。

 
そして、デッドコースターという邦題は一体何を考えてつけたのでしょうね?コースター要素どこ?って感じだし、このタイトルのせいで、1作目との関連が見えにくくなってしまいました。しかも次作でジェットコースターが事故シーンで取り上げられるし、壮大なギャグとしか思えません。もう少し邦題には気を使ってほしいです。
 
あと、メイキングによると、丸太は実際には跳ねないらしいです。
ちょっと見ていてグロッキー気味になったのでしばらくこのシリーズはお休みすることにします。。